段段Boostを徹底検証、EA「段段」の取引回数をブーストさせたスキャルピング型EA

EA「連勝」が地味に100本を超えたこともあり、じわじわとファンを増やしているtoshiさん。
続く「段段」(だんだん)は、フォワードの勝率が100%という素晴らしい実績を持っています。
そんな「段段」に取引回数を増加(Boost)させた「段段boost」が販売開始されました。
「段段」と「段段Boost」はどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、toshiさんの「段段Boost」を徹底検証します。
「段段」は、個人的に期待しているEAだったりします。
SOMEYA
目次
段段Boostのフォワードテスト
「段段Boost」のフォワードテストの実績です。
- 8/31:4.9pips
- 9/17:4.9pips
- 9/20:4.3pips
- 9/20:6.6pips
- 9/21:4.5pips
記事執筆時点で、25.2pips(28,250円/1.0ロットの場合)の利益が出ています。
最新の「収益」「収益率(全期間)」「勝率」などの情報は、「段段Boost」の商品ページに掲載されています。
段段Boostの特徴
通貨ペア | EUR/USD |
取引スタイル | スキャルピング |
最大ポジション数 | 1 |
使用時間足 | 15分足 |
ストップロス(SL) | 54.0、または54.3 |
テイクプロフィット(TP) | 4.4、または4.5 |
両建て | なし |
段段の取引回数を増加(Boost)させたEA
「段段Boost」は、2018年6月に発売された「段段」の取引回数を増加(Boost)させたバージョンです。そのためより多くの取引機会を狙えるようになりました。
具体的には「段段と同じポジション」+「段段Boostのみのポジション」で取引します。最大ポジションは「1」なので、エントリーが重複することはありません。
以下、「段段」と「段段Boost」のバックテスト結果です(スプレッドは10)。
- 段段:1万ドル→4.4万ドル
- 段段Boost:1万ドル→6.5万ドル
取引回数が多い分、利益が多くなっているのが分かります。
勝率94.96%の順張りスキャルピングEA
「段段Boost」は高勝率のスキャルピングEAです。
大きなトレンドに沿って、逆らわないように順張りでスキャルピングをします。つまり、長期的に上昇のときは「買い」、下降のときは「売り」でエントリーする形になります。
トレンドに逆らわないため、勝率は94.96%と非常に高いのが特徴です。
複利利用可能
「段段Boost」は単利と複利をパラメータ(mm_mode)で切り替えられるようになっています。
デフォルトは「オフ(false)」になっていますが、好みで「オン(true)」にしても良いでしょう。
個人的には複利はオフにして、資金が増えたら別のEA(手法)を足すのをオススメします。
「段段Boost」は現時点で勝率100%です!
SOMEYA
toshiさんのEAシリーズのおさらい
ここで、toshiさんが開発されたEAのシリーズを振り返ってみましょう。整理すると、どのようなものかが見えやすくなってきます。
- 連勝(2017年11月21日)
- 段段(2018年6月20日)
- 段段Boost(2018年9月17日)
toshiさんの第1弾となるEA「連勝」は、2017年11月に販売開始されました。「連勝」はUSD/JPY(ドル/円)を使ったスキャルピングEAで、これまでに100本以上販売されました。
そして、2018年6月に「段段」が販売されました。「段段」は未だに勝率が100%というスゴいポテンシャルを秘めたEAといえます。
しかし、「段段」はあまりエントリーしないという弱点を持っています…。
そこで新たに開発されたのがエントリー回数を増やした「段段Boost」です。「段段」の能力はそのままに新たにエントリーポイントを作った強化版です。
また、「連勝」と「段段」をセットにしたお買い得番「『連勝』×『段段』セット販売」もあります。
ただ、せっかく「段段」はBoost版が販売されたので、もし今から選ぶなら「段段Boost」を選べば十分でしょう。
「段段」の強化版が「段段Boost」になります。
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段段Boostのパラメータ設定
「段段Boost」のパラメータ設定について解説します。
カッコ内()は、初期値です。
- mm_mode(false):複利機能です。「true」でオンになります。
- leverage(10):複利機能利用時のレバレッジ設定です。
- lots(1):ロット数(0.1=1万通貨)
- magic1(350647176):マジックナンバーです。
- magic2(350647177):マジックナンバーです。
- slippage(10):スリッページ設定。この値以上になるとエントリーしません。
- maxspread(20):スプレッド設定。この値以上になるとエントリーしません。
- boost(true):Boostの設定です。「true」にする取引回数が増加します。
- timefilter:
- ordercomment(MA_sample)=EAコメント。(任意で変更可能です)
以下、補足事項です。
ブースト機能
「段段Boost」は取引回数を増やすブースト機能が設定ができます。
- true:boostオン
- false:boostオフ
trueにすると、「段段」+「Boost」の2ロジックでエントリーします。
falseにすると、「段段」のみのエントリーになります(EA「段段」と同じになります)。
タイムフィルター
「段段Boost」はタイムフィルター機能があります。
タイムフィルター機能は、指定時間の取引を停止するものです。ポジションを持っているときは強制決済されます。
タイムフィルターは「サーバ時刻」(MT4の時刻)で入力します。
以下、入力ルールです。
- 「曜日/取引停止時刻/取引開始時刻」の順に入力する
- 最後にセミコロン「;」を入力する
- 曜日の指定:0=日 1=月 2=火 3=水 4=木 5=金 6=土 7=毎日)
デフォルト:1/0000/0200;5/2200/2400;6/0000/2400;0/0000/2400
デフォルト値を例にすると(GMT+2/夏時間+3で入力しています)、
- 月曜日の0時00分〜2時00分
- 金曜日の22時00分〜24時00分
- 土曜日の00時00分〜24時00分
- 日曜日の00時00分〜24時00分
このようになります。
つまり、
- 月曜日の早朝
- 週末の夜(日本時間の土曜日明け方)
はエントリーしない(ポジションがあったときは強制決済)ことになります。
MT4に採用されているタイムゾーンで多いのは、日足が5本で使いやすい「GMT+2」、続いて日本時間にあたる「GMT+9」です。
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段段Boostのバックテスト
通貨ペア | EUR/USD |
期間 | 2005.01.11 – 2018.06.30 |
初期証拠金 | 10,000ドル |
スプレッド | 10 |
純益 | 5,5023.01 |
プロフィットファクタ(PF) | 1.71 |
ペイオフレシオ(PR) | 0.10 |
最大ドローダウン | 2,791.00(9.73%) |
相対ドローダウン | 9.73% |
勝率 | 94.23% |
最大勝トレード | 65.00 |
最大敗トレード | -555.00 |
平均勝トレード | 46.02 |
平均敗トレード | -438.37 |
最大連勝 | 79 |
最大連敗 | 2 |
平均連勝 | 17 |
平均連敗 | 1 |
バックテスト精度
バックテストは、ゴゴジャンに掲載されている公式のものを採用しています。
ただし、公式には、
- スプレッド「5」「単利」
- スプレッド「10」「単利」
- スプレッド「5」「複利10倍」
- スプレッド「10」「複利10倍」
- スプレッド「5」「複利20倍」
- スプレッド「10」「複利20倍」
以上の6種類があります。このうち、もっとも現実的な「スプレッド10、単利」を採用しています。
複利だと元金が少ないうちのドローダウンが見えくいため、ここでは使っていません。
検証期間は、2005年〜2018年と十分な期間と言えるでしょう。
純益
純益は12年間で「55,023.00ドル」でした。
グラフを見ても、きれいな右肩上がりの曲線であることが分かります。
プロフィットファクタ(PF)
プロフィットファクタ(総利益が総損失の何倍かを表す指標)は1.71倍と大変良い結果でした。
1.00倍を超えていれば、理論上は取引を続けるごとに利益が増えていくことになるので、長期的に運用できるEAと言えるでしょう。
また、1.50倍を超えているので非常に優秀なEAと判断できます。
ペイオフレシオ(PR)
ペイオフレシオ(損益率。勝ち平均が負け平均の何倍かを表す指標)は、0.10でした。
1.00を下回っているということは、1回あたりの勝ち平均が1回あたりの負け平均より小さいということです。その分、勝率でカバーしていることになります。
勝率が94.23%の場合、損益率は0.06以上あれば、取引手法として成り立ちます。これを考慮すると、「段段Boost」は、十分手法として成り立つと言えるでしょう。
損益がトントンになるPR=負ける確率÷勝つ確率
ドローダウン
相対ドローダウンは、最大で9.73%でした。20%を超えると「メンタルがキツい…」と言われますが、9%台なのでかなり優秀です。
「段段Boost」はドローダウンが非常に小さいので(しかもシングルポジション)、100万円あたり0.2ロット(2万通貨)くらいのリスクをとっても問題ありません。
ただ、1EAに大きなロットを持つなら、複数のEAに分散する方がリスクは安定します。
トレードの傾向
「段段Boost」は、非常に勝率が高いEAです。
バックテストでは2連敗することはありましたが、基本は負けても次のトレードは大体勝つ。平均17連勝という非常に使いやすいEAと言えるでしょう(EA初心者の方にも利用しやすい)。
もし、1回の負けの大きさが気になる方は、勝率が低くたまに大きく勝つスイングトレード型のEA(「Beatrice」シリーズなど)を併用すると、より安定したポートフォリオを構築できます。
EAを運用するときに大切なのは、目の前の1回、2回の負けで決めるのではなく、長期に運用して相場が変わったときに撤退することです。
EAを撤退させるラインについては、「最大ドローダウンを更新したとき」など、あらかじめルールを決めておくと良いでしょう。
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段段Boostの口コミ・評判
GogoJungleに投稿された「段段Boost」の口コミ・評判を見てみましょう。
まとめ
toshiさんの「段段Boost」を徹底検証しました。
toshiさんの「段段Boost」はきっとこれから流行るEAだと思っています。EAは販売本数が上がってくると値上がりしやすいので、まだ多くの人が使っていないうちにゲットしておきましょう。
個人的にもオススメのEAだったりします。