InstaFX-Rainmakerを徹底検証、あの「InstaFX」シリーズがついにGBP/JPYに対応

2018年9月に「InstaFX-Rainmaker」の販売がはじまったとき、「『InstaFX』シリーズ購入者のみ」ということで、涙を飲んだ方も多かったと思います。
そして、気づけば「購入者限定」ではなく、誰でも買えるようになりました(歓喜)。
AlexaさんのEAは今後も人気が止まらなそうですね〜。
ここでは、Alexaさんの「InstaFX-Rainmaker」を徹底検証します。
「InstaFX-Rainmaker」が単品で購入できるようになったのはうれしいですね!
SOMEYA
目次
InstaFX-Rainmakerの特徴
通貨ペア | GBP/JPY |
取引スタイル | デイトレード |
最大ポジション数 | 1 |
使用時間足 | 15分足 |
ストップロス(SL) | 45 |
テイクプロフィット(TP) | 220 |
両建て | なし |
カンタンなEA
「InstaFX-Rainmaker」は「雨が降るように大金を稼ぐEA」をコンセプトに作られました。
元祖「InstaFX」は「オシャレするように楽しくカンタンなEA」、続編「InstaFX-Relax」は「ビーチでリラックスしながらお気軽なEA」がコンセプトです。
毎回コンセプトがオシャレですね(笑)。
「InstaFX-Rainmaker」は、「InstaFX」とおなじくかんたんに使えるようになっています。
AI技術を応用した複数ロジックを搭載
「InstaFX-Rainmaker」はGBP/JPYの15分足を使ったトレンドフォロー型のEAです。
これは一見、シンプルなようですが、内部ではAI技術を使い、マーケットに応じて複数ロジックを使い分けてトレーディングするという方法がとられています。
また、損切りロジックにもAI技術を応用し、マーケットに応じて複数ロジックで撤退できるように作られています(最近のEAマジでスゴいですね…)。
これは「InstaFX」と同じ仕様です(TPなどパラメータは微妙に異なります)。
使いやすいシングルポジション
「InstaFX-Rainmaker」は最近のトレンドに合わせて、シングルポジションになっています。
そのため、「ナンピン」や「マーチンゲール」「両建て」といった高いリスクを取ることなく、安全に運用できます。このあたりの配慮も個人的にはうれしいです。
これも「InstaFX」と同じ仕様ですね。
「InstaFX-Rainmaker」は初心者でも使いやすいカンタン設計がうれしいですね。
SOMEYA
「InstaFX」シリーズのおさらい
ここで、Alexaさんの「InstaFX」シリーズを振り返ってみましょう。整理すると、どのようなものかが見えやすくなってきます。
- InstaFX(2017年11月29日)
- InstaFX-Relax(2018年7月13日)
- InstaFX-Rainmaker(2018年9月)
「InstaFX」は、EUR/USD(ユーロ/ドル)を使ったEAです。
「InstaFX」直径でUSD/JPY(ドル/円)に対応したのが「InstaFX-Relax」です。15分足のトレンドフォロー、シングルポジションというのも共通しています。
そして、同じく「InstaFX」直径でGBP/JPY(ポンド/円)に対応したのが「InstaFX-Rainmaker」です。
「InstaFX」シリーズでポートフォリオが組めるようになっています。
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InstaFX-Rainmakerのパラメータ設定
「InstaFX-Rainmaker」のパラメータ設定について解説します。
カッコ内()は、初期値です。
- Lot(0.1):運用ロットを入力します。
- MM(false):複利機能の設定。「true」にするとONになります。
- Use_BalanceMode(false):複利使用時、元になる金額を設定します。
- MM_Percent(2):複利使用時、リスク%を設定します。
- MaxSpread(1.0):スプレッドフィルター。設定値以上のスプレッドで注文をしません。
- Magic1(1032018):マジックナンバー。他のEAと重複しないようにします。
- Magic2(1042018):マジックナンバー。他のEAと重複しないようにします。
- Magic3(1052018):マジックナンバー。他のEAと重複しないようにします。
- Comments(InstaFX-Rainmaker):コメント。任意で変更可能です。
- SummetTimeType(2):サマータイム方式を入力します。
- SummerTime_GMT(3):サマータイム時(夏時間)のGMTを入力します。
- DefaultTime_GMT(2):通常時(冬時間)のGMTを入力します。
- Use_SihyouFilter(true):ニュースフィルター機能です。
- Use_MondayFilter(false):月曜日の取引制限機能です。
以下、補足事項です。
複利機能の設定について
「InstaFX-Rainmaker」では、複利が設定できるようになっています。
MM
まず、「MM」で複利機能(Money Management)を使うかを設定します。
- true:複利機能ON
- false:複利機能OFF
Use_BalanceMod
次に「Use_BalanceMod」で複利計算をする基準の値を決めます。
- true:余剰証拠金ベースで複利計算する
- false:口座残高ベースで複利計算する
MM_Percent
「MM_Percent」で複利のリスクの取り方を決めます。
計算方法が複雑のため(非公開)、例を載せます。
「Use_BalanceMod」で決めた金額が1,000ドルの場合
- MM_Percent = 1:0.04Lotで取引
- MM_Percent = 2:0.08Lotで取引
- MM_Percent = 3:0.12Lotで取引
この値を参考にリスクを取りましょう。ただ、「InstaFX-Rainmaker」はせっかく「カンタンなEA」がコンセプトのため、複利(MM)は「false」にして、運用するのも良いでしょう。
サマータイムについて
「InstaFX-Rainmaker」では、サマータイムの設定をする必要があります。
「SummetTimeType」の値を変更します。
- 0:サマータイム制度を導入していない
- 1:ヨーロッパ方式のサマータイム制度
- 2:アメリカ方式のサマータイム制度
また、「SummerTime_GMT」(夏時間時のGMTオフセット)と「DefaultTime_GMTオフセット」(通常時間のGMT)を入力しましょう。
ニュースフィルター機能について
「InstaFX-Rainmaker」ではニュースフィルター機能が使えます(初期は「ON」になっています)。
ニュースフィルター機能を「true」にすると、日本時間の金曜日20:30以降から新規エントリーをしません。ポジションを持っているときは、20:45に強制決済をします。
雇用統計などが控えているとき、週末持ち越さないためにも便利な機能なので、「true」(ON)にしておくのをオススメします。
月曜日の取引制限機能について
「InstaFX-Rainmaker」は月曜日の取引制限機能が搭載されています(初期値は「OFF」になっています)。
取引制限機能を「true」にすると、月曜日のオープン(日本時間)から16時まで取引を行いません。つまり、週明けのロンドン市場が開くまでは取引をしないということです。
初期値は「false」(OFF)になっているので、そのまま使っても良いでしょう。
MT4に採用されているタイムゾーンで多いのは、日足が5本で使いやすい「GMT+2」、続いて日本時間にあたる「GMT+9」です。
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InstaFX-Rainmakerのバックテスト
通貨ペア | GBP/JPY |
期間 | 2007.01.02 – 2018.07.31 |
初期証拠金 | 10,000ドル |
スプレッド | 20 |
純益 | 9801.61 |
プロフィットファクタ(PF) | 1.26 |
ペイオフレシオ(PR) | 1.03 |
最大ドローダウン | 637.61(6.01%) |
相対ドローダウン | 6.01% |
勝率 | 54.97% |
最大勝トレード | 199.22 |
最大敗トレード | -42.99 |
平均勝トレード | 27.68 |
平均敗トレード | -26.79 |
最大連勝 | 15 |
最大連敗 | 8 |
平均連勝 | 2 |
平均連敗 | 2 |
バックテスト精度
バックテストは、ゴゴジャンに掲載されている公式のものを採用しています。
検証期間は、2007年〜2018年と十分な期間と言えるでしょう。
スプレッドは「20」(2.0pips)で検証されています。通貨ペアがGBP/JPYなので、少しだけ心もとない気もしますが、スプレッドが狭めのブローカーを選べば問題ないでしょう。
純益
純益は12年間で「9,801.61ドル」でした。
グラフを見ても、きれいな右肩上がりの曲線であることが分かります。
プロフィットファクタ(PF)
プロフィットファクタ(総利益が総損失の何倍かを表す指標)は1.26倍と大変良い結果でした。
1.00倍を超えていれば、理論上は取引を続けるごとに利益が増えていくことになるので、長期的に運用できるEAと言えるでしょう。
ペイオフレシオ(PR)
ペイオフレシオ(損益率。勝ち平均が負け平均の何倍かを表す指標)は、1.03でした。
1.00を上回っているということは、1回あたりの勝ち平均が1回あたりの負け平均より大きいということです。その分、勝率が低くても利益が出ることになります(損小利大)。
「Insta-FX」が0.61なので、かなり損小利大よりになったEAと言えるでしょう。
勝率が54.97%の場合、損益率は0.81以上あれば、取引手法として成り立ちます。これを考慮すると、「InstaFX-Rainmaker」は、十分すぎるほど手法として成り立つと言えるでしょう。
損益がトントンになるPR=負ける確率÷勝つ確率
ドローダウン
相対ドローダウンは、最大で6.01%でした。20%を超えると「メンタルがキツい…」と言われますが、6%なのでかなり優秀です。
「InstaFX-Rainmaker」はドローダウンが非常に小さいので(しかもシングルポジション)、100万円あたり0.3ロット(3万通貨)くらいのリスクをとっても問題ありません。
ただ、1EAに大きなロットを持つなら、複数のEAに分散する方がリスクは安定します。
トレードの傾向
「InstaFX-Rainmaker」は、1回あたりの勝ちが大きい損小利大型のEAです。
ただし、勝率は54.97%と低めなので、目先の勝ち負けにとらわれないようにしましょう。
もし、負けが気になる方は、「Insta-FX」と併用すると良いでしょう。「Insta-FX」は勝率が71.38%なので、かなり心に優しいトレードができるようになっています。
EAを運用するときに大切なのは、目の前の1回、2回の負けで決めるのではなく、長期に運用して相場が変わったときに撤退することです。
EAを撤退させるラインについては、「最大ドローダウンを更新したとき」など、あらかじめルールを決めておくと良いでしょう。
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InstaFX-Rainmakerのフォワードテスト
「InstaFX-Rainmaker」のフォワードテストの実績です。
最新の「収益」「収益率(全期間)」「勝率」などの情報は、「InstaFX-Rainmaker」の商品ページに掲載されています。
InstaFX-Rainmakerの口コミ・評判
GogoJungleに投稿された「InstaFX-Rainmaker」の口コミ・評判を見てみましょう。
>>「InstaFX-Rainmaker」の最新レビューを見る
まとめ
Alexaさんの「InstaFX-Rainmaker」を徹底検証しました。
「InstaFX」シリーズは今後も別の通貨ペアが出るのが楽しみですね(EUR/JPYとか)!
「InstaFX-Rainmaker」は、AIを応用したEAということで非常に人気が高いEAです。EUR/USD版、USD/JPY版、GBP/JPY版でポートフォリオを組んで運用を考えるのも良いでしょう。