Legato USDJPYを徹底検証:サクソバンク コンテスト特別賞を受賞した実力派EA

「Legato USDJPY」は、2019サクソバンク コンテスト特別賞を受賞したEAです。ボラティリティを重視したプライスアクションで取引を行います。
ここでは、Keiさんの「Legato USDJPY」の特徴、フォワードテスト、バックテスト、口コミなどについて徹底検証します。
目次
Legato USDJPYのフォワードテスト
「Legato USDJPY」のフォワードテストの実績です。
取引ロットは0.1(1万通貨)になります。
2018年5月24日から取引があるため、月次の結果を掲載します。
- 2018年5月:5,620円
- 2018年6月:8,420円
- 2018年7月:1,410円
- 2018年8月:5,210円
- 2018年9月:-2,970円
- 2018年10月:13,670円
- 2018年11月:3,360円
- 2018年12月:16,120円
- 2019年1月:-4,540円
- 2019年2月:-1,380円
- 2019年3月:9,950円
- 2019年4月:-1,050円
- 2019年5月:60円
- 2019年6月:2,230円
- 2019年7月:3,660円
- 2019年8月:0円
- 2019年9月:1,950円
- 2019年10月:15,290円
- 2019年11月:7,960円
- 2019年12月:3,700円
- 2020年1月:13,350円
2018年5月24日〜2020年1月29日までの成績は「102,020円」でした。
- プラス収支の月:16ヶ月
- マイナス収支の月:4ヶ月
- 0円の月:1ヶ月
販売開始されたのが2018年6月で2020年現在もランキングに入っていることを考えると(大半のEAはすぐに入れ替わります)、EAの能力の高さがわかります。
「収益」「収益率」「勝率」などの最新情報は、「Legato USDJPY」の商品ページに掲載されているので、ご参照ください。
Legato USDJPYの特徴
通貨ペア | USD/JPY |
取引スタイル | スキャルピング |
最大ポジション数 | 1 |
使用時間足 | 5分足 |
ストップロス(SL) | 30(ボラティリティによる) |
テイクプロフィット(TP) | 0(ボラティリティによる) |
両建て | なし |
「Legato USDJPY」は1時間足と4時間足で中長期のトレンドを計り、5分足でエントリーをします。
固定で損切りや利確をするのではなく、直近の相場のボラティリティ(値動きの幅)を見ながら、相場に合わせて決済をします(これも長寿のEAの秘訣ですね)。
Legato USDJPYのパラメータ設定
「Legato USDJPY」のパラメータ設定について解説します。
基本は「Lots」で運用ロットを設定するだけでかまいません。
- Magic1:マジックナンバー
- Lots:ロットサイズ
- MAXSpread:スプレッドフィルター
- Comment:EAのコメント
- BUY_logic:「true」でロングポジションを持つ
- SELL_logic:「true」でショートポジションを持つ
- BUY1_TP_Point:ロング利確係数(1以上推奨)
- BUY_SL_Level:ロング損切係数
- SELL1_TP_Point:ショート利確係数(1以上推奨)
- SELL1_SL_Level:ショート損切係数
- BUY_TP2_Point:ロング利確係数(1以上推奨)
- BUY_SL:ロングの損切pips
- SELL_TP2_Point:ショート利確係数(1以上推奨)
- SELL_SL:ショートの損切pips
- BUY_CL_Time:ロングポジションを持ってから決済までの時間
- SELL_CL_Time:ショートポジションを持ってから決済までの時間
EAはかんたん設計されているものがいちばんです。
SOMEYA
Legato USDJPYのバックテスト
通貨ペア | USD/JPY |
期間 | 2005.01.10 – 2018.2.20 |
初期証拠金 | 1,000,000円 |
スプレッド | 5 |
純益 | 899,990円 |
プロフィットファクタ(PF) | 1.24 |
ペイオフレシオ(PR) | 1.36 |
最大ドローダウン | 61,430(3.83%) |
相対ドローダウン | 5.40% |
勝率 | 47.60% |
最大勝トレード | 8,700 |
最大敗トレード | -3,000 |
平均勝トレード | 2,988.66 |
平均敗トレード | -2,191.16 |
最大連勝 | 9 |
最大連敗 | 12 |
平均連勝 | 2 |
平均連敗 | 2 |
バックテスト精度
バックテストは、公式のものを採用しています。
「2005年〜2018年」のデータ。検証期間は十分な長さです。
スプレッドは「5」(0.5pips)。USD/JPYなので全体的にスプレッドは狭いですが、MT4で0.5pipsを前提にすると、少し厳しいかもしれません。
実際のトレードはここまできれいな成績にならないものと思っておきましょう。
純益
純益は14年間で「899,990円」でした。
100万円の証拠金が約189万円になるイメージです。
プロフィットファクタ(PF)
プロフィットファクタ(総利益が総損失の何倍かを表す指標)は1.24でした。
1.00倍を超えていれば、理論上は取引を続けるごとに利益が増えていくことになるので、長期的に運用できるEAと言えるでしょう。
ペイオフレシオ(PR)
ペイオフレシオ(損益率。勝ち平均が負け平均の何倍かを表す指標)は、1.36でした。
1.00を上回っているということは、1回あたりの勝ち平均が1回あたりの負け平均より大きいということです。人気のEAではかなり珍しいタイプと言えるでしょう。
(多数の人に支持されるEAは勝率が良くて、PRが低くコツコツドカンが多いのです)
勝率が47.60%の場合、損益率は1.10以上あれば、取引手法として成り立ちます。これを考慮すると、「Legato USDJPY」は、十分手法として成り立つと言えるでしょう。
損益がトントンになるPR=負ける確率÷勝つ確率
ドローダウン
相対ドローダウンは、5.40%でした。ドローダウンは20%を超えると「メンタルがキツい…」と言われるので、十分運用に耐えられるものと言えます。
100万円あたり0.3ロットくらいでも耐えられるでしょう。
トレードの傾向
「Legato USDJPY」は、損小利大で利益を重ねていく教科書のようなEAです。
前述したように、多くの人に支持されるEAは勝率が高いのですが、その分、1回あたりの負けが大きいため、負けが続くと耐えられなくなり投げてしまうEAが多いのが現実です(これが現実なのです)。
「Legato USDJPY」は勝率こそ40%台ですが、1回あたりの勝ちが負けより高いため、長期的には利益を出してくれるEAになっています。だからこそ長期間支持されているのだと思います。
EAを撤退させるラインについては、「最大ドローダウンを更新したとき」など、あらかじめルールを決めておくと良いでしょう。
SOMEYA
Legato USDJPYの口コミ・評判
GogoJungleに投稿された「Legato USDJPY」の口コミ・評判を見てみましょう。
まとめ
Keiさんの「Legato USDJPY」を徹底検証しました。
「Legato USDJPY」は最近のEAでは珍しく長い期間にわたってトレーダーに選ばれているEAです。それだけ実力があるEAと言えるでしょう。
あなたがFX相場を攻略するのを応援しています。