Moni_Sca_USDJPYを徹底検証、早朝時間をほぼ確実に狙い撃つドル円スキャルピングEA

FX相場には「レンジ相場」と「トレンド相場」があります。
取引量が多い「ロンドン時間」や「ニューヨーク時間」ではトレンドができやすいことで有名です。
一方、取引量が少ない東京時間のうち、特に早朝はレンジ相場になりやすいという特徴があります。
ねこ博士さんの「Moni_Sca_USDJPY」は、この早朝時間のドル円相場をコツコツとほぼ確実に狙い打つ早朝スキャルピング型EAです(ちなみに勝率は97.91%です)。
ここでは、ねこ博士さんの「Moni_Sca_USDJPY」について徹底検証します。
ねこ博士さんのEAは、お手頃価格で導入しやすいのが特徴です。
SOMEYA
目次
Moni_Sca_USDJPYの特徴
通貨ペア | USD/JPY |
取引スタイル | スキャルピング |
最大ポジション数 | 3 |
使用時間足 | 5分足 |
ストップロス(SL) | 200 |
テイクプロフィット(TP) | 15 |
両建て | なし |
日本時間早朝6時〜8時をターゲットにした早朝スキャル型のEA
「Moni_Sca_USDJPY」は、日本時間早朝6時〜8時をターゲットにした早朝スキャル型のEAです。
「なぜ、この時間に限定しているのか?」というと、この時間帯はニューヨーク勢が手仕舞いしたあと、相場がもっとも落ち着いている時間帯だからです(相場はほとんど動きがありません)。
そのため、おそらく相場の「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を狙った逆張りEAと思われます。
「早朝スキャル」は利益を出しやすいのですが、たまに来るトレンドで負けるので、コツコツドカン(5歩進んで3歩下がる)くらいの気持ちで運用すると良いでしょう。
早朝スキャル型EAは、上手に活用すると資金効率が高くなります。
SOMEYA
ねこ博士さんのEAのおさらい
ねこ博士さんと言えば、「お手頃な価格で使えるEAを販売している人」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。お財布に優しいEAはうれしいですよね(笑)。
そこで、ねこ博士さんがこれまでにどんなEAを発表してきたのかをまとめて見てみましょう。シリーズをまとめると傾向が見えてきます。
- EA_Six_Arrow(2015年7月31日)*販売停止
- EA_final_max(2015年8月27日)*販売停止
- EA_final_max_ED(2015年9月4日)
- EA_final_max_ED_Limited(2016年3月31日)
- EA_final_max_Revolution(2016年8月8日)
- 粉雪(2016年8月19日)
- EA_final_max_Revo_Turbo(2016年9月20日)*販売停止
- 吹雪(2016年10月4日)
- EA_final_max_steady(2016年10月4日)*販売停止
- EA_final_max_Full_Throttle(2017年1月9日)*販売停止
- EA_final_swing_GBPJPY(2017年3月8日)
- EA_final_max_5pair(2017年3月10日)
- EA_Bazooka_GBPJPY(2017年6月12日)*販売停止
- Scal_USDJPY(2017年6月22日)
- EA_final_max_Reverse(2017年8月31日)*販売停止
- EA_final_max_Revo_Turbo_Plus(2018年2月28日)
- EA_final_max_w_mix(2018年3月7日)
- Pips_miner_EA(2018年4月12日)
- EA_final_max_NEXT(2018年4月27日)
- EA_final_max_Booster(2108年5月22日)
- EA_Midnight_Koala(2018年8月3日)
- Scal_USDJPY_Morning_Edition(2018年8月14日)
- Pips_miner_EA_EURAUD(2018年8月14日)
- Moni_Sca_USDJPY(2018年8月31日)
ねこ博士さんは、GBP/USDを使ったスキャルピングEA「final_max」シリーズを中心に、EUR/USD版などそこから派生EAのほか、多くのシリーズを発売してきました。
今回は、現時点で最新EAとなる「Moni_Sca_USDJPY」を中心に話を進めていきます。
「Scal_USDJPY_Morning_Edition」との違いについて
ここで気になるのが「Moni_Sca_USDJPY」と「Scal_USDJPY_Morning_Edition」との違いです。
まず、「Scal_USDJPY_Morning_Edition」は、2017年に発売された「Scal_USDJPY」の早朝時間専用です。通貨ペアはともにUSD/JPY(ドル/円)になります。
- Scal_USDJPY:24時間稼働型EA
- Scal_USDJPY_Morning_Edition:早朝時間専用EA
そうすると「今回の『Moni_Sca_USDJPY』と何が違うの?」という疑問が出てきますよね。
主な違いは次の通りになります。
EA名 | Scal_USDJPY_Morning_Edition | Moni_Sca_USDJPY |
エントリー時間 | およそ5時〜7時 | およそ6時〜8時 |
特徴 | エントリー重視 (PF:約2.4) |
勝率重視 (PF:約5.0) |
エントリー時間は「サーバー時間」(MT4の時間)でそれぞれ「23時〜1時」「0時〜2時」とあるので、夏時間は上記の時間帯、冬時間はそれぞれ「6時〜8時」「7時〜9時」になると思われます。
ただ、「およそ」なので「大体早朝時間帯にスキャルをする」と考えれば良いでしょう。
PF(プロフィットファクタ:利益が損失の何倍かを表す指標)は、「Scal_USDJPY_Morning_Edition」が「2.4」であるのに対して、「Moni_Sca_USDJPY」は「5.0」とかなり改善されていることが分かります。
もし、現在「Scal_USDJPY_Morning_Edition」を持っている方は「Moni_Sca_USDJPY」に乗り換えることでさらに効率良いトレードができることが期待できます。
(近い時間帯にトレードするので同時に走らせない方が良いと思います)
「どのEAにしようかこれから決める」という方は、新しく開発された「Moni_Sca_USDJPY」を選べば良いでしょう。名前こそ違いますが、「改良版」のような位置づけで捉えて良いと思います。
「Moni_Sca_USDJPY」はPFが5.0もある優れたEAです。
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Moni_Sca_USDJPYのパラメータ設定
「Moni_Sca_USDJPY」のパラメータ設定について解説します。
「ストップロス」(SL)や「テイクプロフィット」(TP)などについては、デフォルトのままを推奨しますが、ひとつ興味深いのが「エントリーモード」(Entry_mode)というものです。
エントリーモード:トレード頻度を変更する機能
「Moni_Sca_USDJPY」には、「エントリーモード」というトレード頻度を変更する機能が付いています。これはパラメータで「1〜4」の間で変更することが可能です。
以下、エントリーモードを変化したときの公式バックテストの結果です。
エントリーモード:1
- 損益:6,642.17
- 総取引数:895
- プロフィットファクタ:27.69
- 期待利得:7.42
- ドローダウン%:4.05
エントリーモード:2
- 損益:7,791.06
- 総取引数:1,165
- プロフィットファクタ:8.85
- 期待利得:6.69
- ドローダウン%:4.02
エントリーモード:3
- 損益:10,214.00
- 総取引数:1,676
- プロフィットファクタ:5.26
- 期待利得:6.09
- ドローダウン%:9.55
エントリーモード:4
- 損益:13,270.00
- 総取引数:2,602
- プロフィットファクタ:5.26
- 期待利得:5.10
- ドローダウン%:9.55
エントリーモードを1から4に上げるについてアグレッシブにエントリーし、損益も増えていきますが、その分、無駄なエントリーも増えるため、「ドローダウン%」が上がっているのが特徴です。
デフォルトでは「3」に設定されています。
ここは人それぞれの価値観(リスクとリターン)によりますが、2、または3くらいで運用すると良いでしょう。個人的にはデフォルト設定をオススメします。
「高いリスク」を取りすぎると、連敗したときに心が折れてしまうかも…。
SOMEYA
Moni_Sca_USDJPYのバックテスト
通貨ペア | EUR/USD |
期間 | 2005.01.10 – 2018.07.24 |
初期証拠金 | 10,000.00ドル |
スプレッド | 15 |
純益 | 10,202.43 |
プロフィットファクタ(PF) | 5.25 |
ペイオフレシオ(PR) | 0.11 |
最大ドローダウン | 558.32(5.48%) |
相対ドローダウン | 5.48% |
勝率 | 97.91% |
最大勝トレード | 19.59 |
最大敗トレード | -210.64 |
平均勝トレード | 7.69 |
平均敗トレード | -68.57 |
最大連勝 | 274 |
最大連敗 | 3 |
平均連勝 | 63 |
平均連敗 | 1 |
バックテスト精度
バックテストは、公式のものを採用しています。
「不整合チャートエラー」は「36」。「2005年〜2018年」のデータ、「全ティック」でバックテストしているため、特に問題ないといって良いでしょう。
スプレッドは「15」(=1.5pips)のため、スプレッドが広がりやすい早朝とは言え、再現性は十分にあると言って良いでしょう。ただし、できるだけ狭いMT4業者を選ぶのをオススメします。
純益
純益は13年間で「10,202ドル」でした。
1万ドルが13年間で2倍になったことを考えると、かなり良い成績を持っているといえます。勝率が高く、後述するドローダウンが低いので、ロットを高めにトレードしても良いかもしれません。
プロフィットファクタ(PF)
プロフィットファクタ(総利益が総損失の何倍かを表す指標)は5.25でした。これは非常に高い結果と言えます。平均としては1.50以上あるとEAは好む人が多くなるようです。
1.00倍を超えていれば、理論上は取引を続けるごとに利益が増えていくことになるので、長期的に運用できるEAと言えるでしょう。
ペイオフレシオ(PR)
ペイオフレシオ(損益率。勝ち平均が負け平均の何倍かを表す指標)は、0.11でした。
1.00を切っているということは、1回あたりの勝ち平均が1回あたりの負け平均より少ないということです。ただし、「Moni_Sca_USDJPY」の場合は、それを勝率で補っていることになります。
勝率が97.91%の場合、損益率は0.02以上あれば、取引手法として成り立ちます。これを考慮すると、「Moni_Sca_USDJPY」は、十分手法として成り立つと言えるでしょう。
損益がトントンになるPR=負ける確率÷勝つ確率
ドローダウン
相対ドローダウンは、最大で5.48%でした。ドローダウンは20%を超えると「メンタルがキツい…」と言われるので、十分の許容範囲と言えるでしょう。
「Moni_Sca_USDJPY」はドローダウンが非常に低いEAなので、取引ロットを2倍くらいに増やしてしまっても問題ありません。
具体的にはバックテストは1万ドル(約100万円)に対して0.1ロット(1万通貨)で取引しています。これを0.2ロット(2万通貨)くらいで取引しても良いでしょう。
あとは、個人の取引証拠金に合わせてロットを調整しましょう。
トレードの傾向
「Moni_Sca_USDJPY」は、勝率が97.91%ということで、非常に高い勝率が魅力のEAと言えます。
その分、1回の負けは200pipsとドカンと負けますが、それを十分に補うだけのポテンシャルは持っています。勝てる相場のときに徹底的に攻めていくと良いでしょう。
EAを運用するときに大切なのは、目の前の1回、2回の負けで決めるのではなく、長期に運用して相場が変わったときに撤退することです。
EAを撤退させるラインについては、「最大ドローダウンを更新したとき」など、あらかじめルールを決めておくと良いでしょう。
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Moni_Sca_USDJPYのフォワードテスト
「Moni_Sca_USDJPY」のフォワードテストの実績です。
最新の「収益」「収益率(全期間)」「勝率」などの情報は、「Moni_Sca_USDJPY」の商品ページに掲載されています。
Moni_Sca_USDJPYの口コミ・評判
GogoJungleに投稿された「Moni_Sca_USDJPY」の口コミ・評判を見てみましょう。
※レビュー投稿待ち
>>「Moni_Sca_USDJPY」の最新のレビューを見る
まとめ
ねこ博士 さんの「Moni_Sca_USDJPY」を徹底検証しました。
「Moni_Sca_USDJPY」は非常に高い勝率が魅力的です。早朝時間は手動で取引するのが大変な時間帯なので、EAにおまかせして自動売買で効率よく資金を増やしていきましょう。
個人的に早朝型スキャルピングEAではもっともオススメできるEAだと思っています。