オンリーワン(スタンダード)を徹底検証、PR1.75で損小利大を実現するスイングトレードタイプの良質EA

CYさんというと、「一本勝ち」や「Color Your Life V2」のイメージがある方も多いと思います。特に「一本勝ち」はシリーズ累計2,000本以上の販売実績を持つ怪物EAです。
今回紹介する「オンリーワン(スタンダード)」は、「高勝率型」ではなく、「高利益型」のEAに分類されます(勝率は低いけど、1回あたりの勝ちが大きい)。
では、「オンリーワン(スタンダード)」はどのように運用するのが良いのでしょうか。
ここでは、CYさんの「オンリーワン(スタンダード)」を徹底検証します。
CYさんのEAはフォワード実績があるので、安心して運用できますね。
SOMEYA
目次
オンリーワン(スタンダード)の特徴
通貨ペア | USD/JPY |
取引スタイル | デイトレード、スイングトレード |
最大ポジション数 | 1 |
使用時間足 | 15分足 |
ストップロス(SL) | 100 |
テイクプロフィット(TP) | 40(トレーリングストップ可能) |
両建て | なし |
トレーリングストップを使って利益が無限大に
「オンリーワン(スタンダード)」は、エリオット波動の考え方を参考にして、トレンドが発生したらポジションを持つEAです。
エリオット波動とは、相場は「上昇5波、下降3波」という周期性を持って動く。「相場にはサイクルがあり、値動きには一定のリズムがある」という分析方法です。
トレーリングストップ機能が搭載されているため、相場が大きく動けば動くほど利益が最大に(理論上無限大に)なります。
相場が動きやすいロンドン時間とNY時間に取引をするため、日本時間の10時〜16時(夏時間は9時〜15時)は取引しないようになっています。
損小利大タイプのEA
「オンリーワン(スタンダード)」はトレンドを捉えるタイプのEAなので、勝率はそれほど高くありません(バックテストの結果だと43%くらいです)。
勝率が50%を切っていても十分にプラスになるのは、それだけトレンドを捉えたあとの勝ちが大きいからです。
実際、ストップロス(損切り)が100pipsに対して、テイクプロフィット(利食い)は40pipsと狭い設定になっていますが、トレーリングストップによって大きな利益が得られるようになっています。
典型的な損小利大タイプのEAと言えるでしょう。
損小利大だと、「心が折れてしまう…」という方もいるかもしれません。そういう場合は、CYさんの「一本勝ち」や「Color Your Life V2」など「高勝率型」のEAと併用すると良いでしょう。
1ポジションによる安全運用
「オンリーワン(スタンダード)」は、1ポジションのEAです。
そのため、ナンピンやマーチンゲールといったリスクを抱えることなく、運用できます。
また、複数ポジションを持つことがないため、資金効率良く運用が可能です。
CYさんのEA「一本勝ち」は、シリーズ販売本数が2000本以上です!
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「オンリーワン」シリーズのおさらい
ライト | スタンダード | フル | |
ロット数 | 上限0.2まで | 無制限 | 無制限 |
カスタマイズ | ☓ | ◯ | ◯ |
複利モード | ☓ | ◯ | ◯ |
ここで、CYさんの「オンリーワン」シリーズを振り返ってみましょう。整理すると、どのようなものかが見えやすくなってきます。
- オンリーワン(ライト)
- オンリーワン(スタンダード)
- オンリーワン(フル)
オンリーワン(ライト)
「オンリーワン(ライト)」は、「とりあえず使ってみたい」というニーズに応えて開発されています。
そのため、ロット数は「0.2」(2万通貨)まで、SL(ストップロス)・TP(テイクプロフィット)・TL(トレーリングストップ)などのカスタマイズはできなくなっています。
ただ、実際は各種パラメータの設定を変更する必要はほとんどないため、取引枚数が0.2以下の方はライト版でも十分でしょう。
オンリーワン(スタンダード)
「オンリーワン(スタンダード)」は、名前の通りスタンダードなものになります。
「オンリーワン(フル)」との違いは「複利モード」の有無です。
面倒でなければ、自分で週に1回などロットを変えれば問題ないので、「特に複利は使わない」という方はスタンダード版で良いと思います(僕も複利設定は使いません)。
複数ブローカーで運用したい方のために、2口座目以降稼働には、半額で購入できる「【優待版】オンリーワン(スタンダード)」が販売されています。
オンリーワン(フル)
「オンリーワン(フル)」は、「オンリーワン(スタンダード)」に複利モードが付いたものです。
これにより、より資金効率の良い「攻めの資金運用」が可能になります。
「複利モードを使いたい!」という方はフル版を選びましょう。
複数ブローカーで運用したい方のために、2口座目以降稼働には、半額で購入できる「【優待版】オンリーワン(フル)」が販売されています。
自分に合ったタイプの「オンリーワン」を選んでみましょう。まず始めるなら「オンリーワン(スタンダード)」が制約も少なく使いやすいですよ。
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オンリーワン(スタンダード)のパラメータ設定
「オンリーワン(スタンダード)」のパラメータ設定について解説します。
カッコ内()は、初期値です。
- UseAutoTime(true):GMTの自動調整
- Lots(1.0):取引ロット数。複利モードでは無視されます。
- TP(40):テイクプロフィット値(利食い)
- SL(100):ストップロス値(損切り)
- TL(25):トレーリングストップ値(デフォルト推奨)
- Comment(Only One EA By CY):コメント(任意)
- MagicNumber(20170817):マジックナンバー。
- MaxSlippage(3):スリッページ。この値以上のとき、エントリーしません。
- MaxSpread(3.0):スプレッドがこの値以上のとき、エントリーしません。
- MM_Mode(false):複利モード。「true」で複利モードになります。
- UseImpAnouStop(false):「true」にすると重要指標発表時にトレードしません。
- StopDayHourMinute():指定時間でのポジション強制クローズ。
- NewYearStopMode(true):年末年始(12/20~01/05)はエントリーしません。
- IsOrderDivide(No):分割発注機能(3種類あります)
以下、補足事項です。
バックテスト用のパラメータ
「オンリーワン(スタンダード)」では、「UseAutoTime」でGMTが自動調整されます。
一方、バックテストするときは「UseAutoTime」を「false」にして、以下の項目を設定します。
- OpenDay(1):取引開始曜日指定、0=日 1=月 2=火 3=水 4=木 5=金 6=土
- OpenHour(2):取引開始時間指定
- ExitDay(5):週末クローズ機能利用する場合、クローズ曜日指定
- ExitHour(14):週末クローズ機能利用する場合、クローズ時間指定
- ExitMinute(1):週末クローズ機能利用する場合、クローズ分指定
バックテストをしない場合は、これらの設定は必要ありません。
複利モードについて
「オンリーワン(フル)」では複利モードの設定ができます。
※ライト版とスタンダード版では複利モードはありません。
MM_Mode
まず、「MM_Mode」で複利モードを切り替えます。
- true:複利モードを使う
- false:複利モードを使わない
初期値は「false」になっています。
MM_MoneyMode
複利モード使用時、ベースマネー(どのお金を基本にするか)を選びます。
- FreeMargin:余剰証拠金
Balance:口座残高
初期値は「FreeMargin」になっています。
MM_MoneyDivide
複利モード使用時、ベースマネーより何割を複利運用に配分するかを設定します(単位/%)
初期値は「100%」になっています。
CYさんの他EA(「一本勝ち」や「Color Your Life V2」など)を運用するときは比率を変更してみましょう(合わせて100になるように設定します)。
例
- 一本勝ち:40
- オンリーワン:60
RiskLevel
複利モード使用時、SLが発生したとき、ベースマネーの何%にするかを設定します。
う〜ん、ちょっと複雑ですね…。
スタンダード版で「複利なし」で運用するのがかんたんかもしれません。
ChangeLeverage
複利モード使用時、「true」でレバレッジを小さく調整できます。
初期値は「false」になっています。
Leverage
複利モード使用時、「ChangeLeverage」をtrueにした場合のレバレッジを指定します。
初期値は「25」(倍)になっています。
ただし、海外口座など高レバレッジの恩恵を受けられなくなるので、「ChangeLeverage」を「false」にして運用すると良いでしょう。
重要指標時のトレード設定
「オンリーワン(スタンダード)」は、重要指標時にトレードしないように設定できます。
UseImpAnouStop
「UseImpAnouStop」で重要指標時のトレード設定ができます。
- true:機能オン(トレードしない)
- false:機能オフ(トレードする)
初期値は「false」です(重要指標時でもトレードする)。
StopDayHourMinute
「UseImpAnouStop」利用時、指定時間になったらポジションを強制決済します。
次のルールで運用します。
- 曜日の入力(0=日 1=月 2=火 3=水 4=木 5=金 6=土)
- ローカルタイム(パソコンの時間)で入力する(MT4の時間ではありません)
- 複数の時間帯の登録が可能(Nを挟む)
曜日/開始時刻◯時◯分/終了◯時◯分N曜日/何時何分開始/何時何分終わり・・・無制限
例:水曜日の11時15分~12時20分の間で取引しない
3/1115/1230
例:火曜日と木曜日の午前9時〜午後14時の間で取引をさせない。
2/0900/1400N4/0900/1400
IsOrderDivide
「オンリーワン(スタンダード)」は分割発注機能があります。(初期値は「NO」)
- NO:分割発注機能しない
- AUTO:自動分割発注
- Manual:手動分割発注
ブローカーの最大発注ロット数を超える場合に設定する必要がありますが、おそらくほとんどの方がそれほど多くのロットで発注しないと思うので、ここは割愛します。
「オンリーワン」は複雑なパラメータが搭載されていますが、基本的には「ロット」と「マジックナンバー」を確認すれば、十分です!
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オンリーワン(スタンダード)のバックテスト
通貨ペア | USD/JPY |
期間 | 2005.01.11 – 2017.07.30 |
初期証拠金 | 100,000ドル |
スプレッド | 10 |
純益 | 1,142,200 |
プロフィットファクタ(PF) | 1.34 |
ペイオフレシオ(PR) | 1.75 |
最大ドローダウン | 57,630(6.42%) |
相対ドローダウン | 32.30% |
勝率 | 43.35% |
最大勝トレード | 23,460 |
最大敗トレード | -10,100 |
平均勝トレード | 3,488.22 |
平均敗トレード | -1,991.46 |
最大連勝 | 8 |
最大連敗 | 13 |
平均連勝 | 2 |
平均連敗 | 2 |
バックテスト精度
バックテストは、ゴゴジャンに掲載されている公式のものを採用しています。
検証期間は、2005年〜2017年と十分な期間と言えるでしょう。
一方、スプレッドが「1.0」で検証されているため、実運用するときはできるだけスプレッドが狭いFX業者を選ぶことが重要です(USD/JPYなのでそれほどシビアにならなくても良いかも)。
純益
純益は13年間で「1,142,200ドル」でした。
グラフを見ても、右肩上がりの曲線であることが分かります。
プロフィットファクタ(PF)
プロフィットファクタ(総利益が総損失の何倍かを表す指標)は1.34倍と大変良い結果でした。
1.00倍を超えていれば、理論上は取引を続けるごとに利益が増えていくことになるので、長期的に運用できるEAと言えるでしょう。
ペイオフレシオ(PR)
ペイオフレシオ(損益率。勝ち平均が負け平均の何倍かを表す指標)は、1.75でした。
1.00を上回っているということは、1回あたりの勝ち平均が1回あたりの負け平均より大きいということです。
「オンリーワン(スタンダード)」は勝率が低く(43.35%)、それを「1回あたりの勝ち」でカバーするという損小利大タイプのEAです。
勝率が43.35%の場合、損益率は1.30以上あれば、取引手法として成り立ちます。これを考慮すると、「オンリーワン(スタンダード)」は、十分すぎるほど手法として成り立つと言えるでしょう。
損益がトントンになるPR=負ける確率÷勝つ確率
ドローダウン
相対ドローダウンは、最大で30.30%でした。20%を超えると「メンタルがキツい…」と言われるため、少しだけ注意が必要です。
といっても、これだけキレイなバックテスト結果があり、なによりフォワードでも実績を残しているEAなので、1万ドルあたり「0.08〜0.1」ロットくらいを守っていれば良いでしょう。
トレードの傾向
「オンリーワン(スタンダード)」は、損小利大タイプのEAです。
勝率が40%台のため、「最近、システムトレードをはじめた」という方だと、負けの多さに驚いてしまうかもしれません。
そういうときは、CYさんの「一本勝ち」(シリーズ2,000本以上を販売するUSD/JPYの化物EA)や「Color Your Life V2」(USD/JPYの超ロングセラーEA)など勝率が高めのEAと併用すると、安定した運用ができるようになります。
連敗は最大で13することもあるため、「負けるのは当たり前」「たまに来る大きな波を捉える」という大きな気持ちでトレードすることが重要です。
EAを運用するときに大切なのは、目の前の1回、2回の負けで決めるのではなく、長期に運用して相場が変わったときに撤退することです。
EAを撤退させるラインについては、「最大ドローダウンを更新したとき」など、あらかじめルールを決めておくと良いでしょう。
SOMEYA
オンリーワン(スタンダード)のフォワードテスト
「オンリーワン(スタンダード)」のフォワードテストの実績です。
最新の「収益」「収益率(全期間)」「勝率」などの情報は、「オンリーワン(スタンダード)」の商品ページに掲載されています。
オンリーワン(スタンダード)の口コミ・評判
GogoJungleに投稿された「オンリーワン(スタンダード)」の口コミ・評判を見てみましょう。
CYさんの作品には高勝率タイプと高利益率タイプがある。こちらは高利益率タイプのEAだ。
最近のユーザは安定志向なのだろう。高勝率タイプが好まれる。そこで販売上は高勝率EA群が人気を博しているが、EA を使う本来の目的は絶対利益を得ることだから、高利益率タイプをメインにそろえるというのが正しい。
オンリーワンは6割くらいが損切りで終わるが、売買頻度もそれなりにあるし、長い目でみて利益の期待できることからまず入手したいEAだといえる。
実際に使ってみた感じだが、フォワード結果とほぼ同じ売買を繰り返してくれ、データ通りのすばらしい成果となっている。CYさんには今後も正統派EAの開発を期待します。
(「オンリーワン(ライト)」より)
ユーザー
まとめ
CYさんの「オンリーワン(スタンダード)」を徹底検証しました。
「オンリーワン」は、まさに相場の教科書ともいえる「損小利大」を実現しているEAです。レビューにもありましたが、勝率が低くても実績を残せるというのものが本物なのかもしれません。
あとは、勝率の高いEA(一本勝ちなど)と一緒に運用して、ポートフォリオを作ると良いでしょう。